<Header>
<Author: 岑參>
<Title: 早秋與諸子登虢州西亭觀眺>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 早秋、諸子と虢州の西亭に登りて觀眺す>
<BookPage: 333-336>
<UsedPage: 4>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
亭高出鳥外，
客到與雲齊。
樹點千家小，
天圍萬嶺低。
殘虹挂陝北，
急雨過關西。
酒榼緣青壁，
瓜田傍綠谿。
微官何足道，
愛客且相攜。
唯有鄉園處，
依依望不迷。
<End Poem>
<Translation>
西亭は高い場所にさらに高く建てられているので、飛ぶ鳥の上に出ている。ここにやってくる人々は、まるで雲と同じところを踏んでいるようである。見おろすと木々が點々と散在して、そのあいだに町が小さく見え、盧氏の縣城は山の底にあり、町の周圍はみな山であるが、大空にかこまれて龍山、鳳山、伏龍山、文山、武山、伏虎山、雲霧嶺、百盤嶺、熊耳山など、無數の山嶺が低くつづいている。陝縣の北とおぼしきあたりには消えかかりの虹がかかって、驟雨が函谷關の西の方へ過ぎてゆくのが見える。酒だるを青い崖によせてすえ、いよいよ酒をくみかわしはじめた。緑の谷にそうて瓜畠があって、だいぶうまそうなのが熟しているらしい。わしのこのつまらぬ官職などとやかくいうほどのことはない。とにかく敬愛する諸君とつれだって、しばらく俗事を忘れて歡を盡くそう。ただね、こう眺めていると、あちらの一方だけは、わしの故郷の方角だから、どうもなんとなく氣がひかれて、そちらにばかり目がうばわれて仕方がない。
<End Translation>
<Formatted Translation>
西亭は高い場所にさらに高く建てられているので、飛ぶ鳥の上に出ている。
ここにやってくる人々は、まるで雲と同じところを踏んでいるようである。
見おろすと木々が點々と散在して、そのあいだに町が小さく見え、盧氏の縣城は山の底にあり、
町の周圍はみな山であるが、大空にかこまれて龍山、鳳山、伏龍山、文山、武山、伏虎山、雲霧嶺、百盤嶺、熊耳山など、無數の山嶺が低くつづいている。
陝縣の北とおぼしきあたりには消えかかりの虹がかかって、驟雨が函谷關の西の方へ過ぎてゆくのが見える。
酒だるを青い崖によせてすえ、いよいよ酒をくみかわしはじめた。
緑の谷にそうて瓜畠があって、だいぶうまそうなのが熟しているらしい。
わしのこのつまらぬ官職などとやかくいうほどのことはない。
とにかく敬愛する諸君とつれだって、しばらく俗事を忘れて歡を盡くそう。
ただね、こう眺めていると、あちらの一方だけは、わしの故郷の方角だから、どうもなんとなく氣がひかれて、そちらにばかり目がうばわれて仕方がない。
<End Formatted Translation>